■ゴシックファッションについて

ゴシックファッションとは、ダークミステリアスな雰囲気を持つ服装で、肌は陶器のように綺麗で死体のように蒼白く、黒のアイラインなどのメイクや黒髪も特徴的です。
洋服も全身真っ黒だったり、悪魔性を強調したアクセサリーを着けたり、どこか不気味な雰囲気も持つようなファッションです。
ゴスロリもゴシックファッションに含まれますし、さまざまなパターンがあります。


◆ゴシックファッションの種類◆
ロマンチゴス
正統派ゴシックファッションといえます。
黒を基調とし、シンプルなデザインの洋服が多く、死、オカルト、悪魔や魔女をイメージしたファッションです。
ロングドレス+コルセット、スーツやクラシックなシャツ+パンツ+ネクタイ+ロングブーツなどで仕上げます。
露出は少なめで、スカートを穿く場合はボリュームを持たせないのが一般的です。
高級感のあるアイテムを使用します。

パンクゴス
ゴシックパンクとも呼ばれ、バンドのようなファッションです。
レザーを使った洋服がよく着られます。
編み上げブーツ、首輪、チョーカー、スタッズ、チェーン、ネクタイなどを使い、大きめのアクセサリーなども好まれます。
鼻ピアス、舌ピアス、タトゥーなどのハードコアな印象を与えるファッションも多いです。

サイバーゴス
近未来、SFをイメージしたファッションです。
洋服には、光沢のあるビニールやポリエステル、ベロアなどの生地が使われ、色は、黒や紫をベースにし、蛍光色や銀色をアクセントに使います。
ゴシック要素を入れるために、ガスマスクやスタッズが付いた黒いマスクなどがよく使われます。
派手な色のヘアーエクステンションやカラーコンタクトを着けることも多いです。
海外に比べて日本はまだ取り入れている人が少ないのが現状です。


◆ゴシックファッションの人気アイテム◆
ゴシックファッションは男性にも人気があります。
特にパンクゴスなどは取り入れやすいでしょう。
女性の場合、SMやボンデージスタイルのように、露出度が高い洋服を身につける場合もあります。
ここでは、ゴシックファッションの人気アイテムを紹介します。

洋服
ワンピース、ドレス、ブラウス、ハーフパンツ、サルエルパンツ、ロングパンツ、ブラックデニム、ベスト、ネクタイ、コルセットなどが使われます。男性用ロングスカートもあります。
ゴスロリとは違い、ロリ要素は含まないです。
冬の寒い時期はジャケット、レザージャケット、ロングコートもアイテムに取り入れましょう。ロングコートは身長が高く見えて、スタイルアップに繋がります。
ゴシックファッションでは黒一色が好まれますが、ストライプ柄、スカル柄のTシャツなども用いられます。

小物
ハット、チョーカー、ブレスレット、時計など、スカル、クロス、蜘蛛、コウモリなどをモチーフとしたアクセサリーは男性でも女性でも似合いますね。
大きくて存在感のあるアクセサリーは、ゴシックファッションのアクセントに欠かせないアイテムです。

その他
ファッションは指先も見られます!ネイルもこだわりたいですね。ゴシックファッションが好きな男性も、ネイルをされた方が多いようです。
ゴシックファッションの種類にもよりますが、黒や白、深紅、シルバーがよく使われます。
ネイルも、一色で塗ってもよし、コウモリや薔薇、スカルなどを描いてもパーツを装飾してもよしです。
メイクもかなり重要で、男性でもファンデーションやアイメイクがされていると、よりゴシック感が出せるでしょう。


ゴスロリは、精神性も大事にすると言われており、洋服だけゴスロリになっても、言葉遣いや立ち振る舞いが雑だったり、汚いものでは本当のゴスロリとは言えません。
淑女としての精神を持ったり、可憐で上品な雰囲気、優雅な立ち振る舞い、丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。
ゴスロリのカリスマ的存在のmana様も、「ゴシック・ロリータとは、流行に左右されず、神秘的な世界観が永遠に好きでいられる人達、そんな人達のための空間・シーンだと思っています。」と語っています。
奥が深い「ゴスロリ」。流行にとらわれないゴスロリファッションは、小物や靴なども組み合わせるとバリエーションが豊富なので、自分だけのファッションを見つけることができますよ♪
是非個性的なファッションを楽しんでください!!


■ゴスロリ衣装について
ゴスロリ衣装は、ゴスロリを知らない人達から見ると「黒ロリ」や「コスプレ」と間違われることがあるでしょう。
パ二エが大きすぎたりやフリルやリボンが多すぎるとただの「黒ロリ」になってしまうため、辛めにするためにパ二エを控え目にすると「ゴスロリ」になります。
「ゴスロリと「黒ロリ」と「メイド服」。まずはそれぞれの違いを紹介していきます!


ゴスロリ
ゴスロリとは、最初に紹介したように、黒や紺などの暗めな色を基調としたゴシック要素とフリルやレースなどを使って少女的要素が含まれたロリータが融合したスタイルです。
ただ単純にフリルやレースがふんだんに使われているだけではなく、全体のコーディネートの中に悪魔っぽいゴシック感が見られないとゴスロリとは言えません。
クロスやコウモリ、スカルなどのモチーフが使われることも多く、黒ロリより不気味な雰囲気が含まれています。

黒ロリ
お姫様のように甘く可愛らしい「甘ロリ」ファッションの中に含まれるもので、ゴスロリと区別をつけることは一般的には難しいかもしれません。
ゴスロリと比べてメイクが可愛らしかったり、可愛いアクセサリーが使われたり、テディベアが似合ったり、服や小物の色が黒いだけで、可愛い要素が強いことが特徴的です。

メイド服
ゴスロリとメイド服の大きな違いは、ゴスロリはお姫様やお嬢様などの富裕層のご主人様側で、メイド服は労働者の仕事着から生まれています。
メイド服は、19世紀のイギリスで家のお手伝いさんとして働いていた女性の制服が発祥で、人前に出るためにエプロンもレースが使われ、豪華になっています。
黒や白が使われていることからゴスロリ服とメイド服は同一のものと勘違いされやすいのですが、コスプレとしてのメイド服はイベントや行事などで着られ、日常面では着ないことを前提に楽しまれます。
ゴスロリ服は日常面で着られることから、ゴスロリ愛好者は、ゴスロリがファッションではなくコスプレであるという誤解が苦手とされます。

では次に、ゴスロリ衣装について詳しく見ていきましょう。

デザイン
布を寄せて縫い、袖口や袖山をふんわりと膨らませて作る袖を「パフスリーブといい、ゴスロリファッションに多く取り入れられます。
上でも挙げましたが、大きく広がりラッパ状にひらひらした「姫袖もゴージャスで人気です。姫袖は、王子スタイルでも活躍します。
ブーツやコルセットなどでよく使われる、「編み上げというデザインもあります。体型を細く引き絞り、ゴシック感を強く出すカッコよさが人気なデザインです。

生地
生地は、安価な生地を使ってしまうとコスプレっぽくなってしまうため、基本的には上質な高価なものが使われます。また、普通の洋服と比べて製法が複雑で、職人によってひとつひとつ丁寧に作られます。また、レースやリボン、フリルなどがふんだんに使われているために、洋服の値段がとても安いとは言えない金額になってしまうのです。
シルク、コットン、シフォン、サテン、ベロアなどが使われます。

パ二エ
スカートをボリュームアップさせるためのアンダースカートのことをいいます。
本来はカゴを意味する言葉で、古くは18世紀の婦人たちが着ていました。
現在は張りのある素材を使っており、ゴスロリスカートには必須アイテムです。
ただ、あまり使いすぎるとスカートのボリュームが出過ぎてロリ要素が強くなるため、ゴシック感を強く出したい方は少なめのものを選ぶといいでしょう。

チュチュ
本来はフランス語の幼児語で、「お尻」のことを指し、バレエではスカート状の衣装を指します。薄いチュールやオーガンジーなどの布を何枚も重ねて作り、スカートにボリュームを出します。

フリル
袖口や襟ぐり、裾などに施されたひだ飾りのことで、布にギャザーを寄せて作られます。
蜘蛛やスカルが刺繍されたフリルもゴスロリファッションでは人気です。

ドロワーズ
本来は保温や保湿を意味しています。半ズボンのようにゆったりしていて、下着が見えないようにスカートの下に穿きます。
パ二エで膨らませたスカートは、階段を登るときなどに、どうしてもスカートの中が見えてしまいます。ロリータは可憐さや上品さを重んじるため、下着を見せないためには必ず穿きましょう。

クリノリン
スカートを大きく膨らませるためのアイテムです。
1850年代頃には、ドレスのアンダースカートに張りを持たせるため、馬毛(クリノ)と麻(リノ)に織り込んだものを使っていました。
現代では個性的なデザインで、クリノリンをスカートの下ではなく、そのままスカートとして着用するファッションもあります。

レース
糸を撚り合わせたり組み合わせたりして、網上の透かし模様に作られた布のことをいいます。デザインがはしごのようになっているはしごレースや薔薇柄に撚られたものなどもあり、高貴な雰囲気を出すことができます。

柄、模様
フリルやレースなどの装飾で施され、無地で素敵なデザインのものもたくさんありますが、薔薇などの花柄、蝶、スカル、蜘蛛、ステンドグラス風なもの、星柄、ストライプ柄、夜の外国人墓地をイメージした絵が描かれたもの、童話の世界やファンタジーな絵が描かれたものなど、たくさんの種類があります。